オーナー経営者でも雇われ店長でも、従業員を雇って複数人の部下を持つようになると、効果的にチームをマネジメントする必要が出てきます。
効果的にチームをマネジメントするためには、どういう点を意識すればよいのかを解説します。
チームマネジメントの4つのポイント
まずは目標、役割、手順、対人関係の質という4つのポイントを意識してみましょう。
概念的には簡単に理解できると思いますが、自分のチームに置き換えて具体的に考えて実行していくと意外とできていないなと感じることがあると思います。
① 目標の設定
チームの目標は明確になっていますか?
自分たちのチームが何を目指しているのか、社内外の顧客の要望に対して、いつまでにどのような成果を提供するのかを明確にし、目標を設定します。
進捗を管理し、定期的に振り返りができるように期日も必ず設定します。
定量目標
目標はできるだけ数字にして達成度合いが把握できるのが好ましいです。
例:売上高、新規来客数、会員登録件数、etc…
定性目標
どうしても定量化することが難しい場合は、「〇〇という状態になっている」という具合に、達成したかどうかが検証できるような定性目標を立てましょう。
例:料理が〇分以内に提供できる状態、ホールとキッチンの連携がスムーズに取れている状態、etc…
② 役割の明確化
チームのメンバーそれぞれに役割が明確になっていますか?
目標を設定したらその目標に対してチームメンバーがそれぞれの役割に責任を持たなければなりません。
役割は、チームメンバーの能力や希望と、周囲(顧客、上司、同僚、部下)からの期待から設定します。
③ 仕事の進め方(手順)の設定
目標達成に向けてどのような手順で仕事を進めていくのか考えられていますか?
チームメンバーそれぞれの動きがバラバラにならないように、仕事の手順・手続きを設定しましょう。
作業方法や評価の基準も明確にしておくことが大切です。
④ 対人関係の処理
チームメンバー内の人間関係は良好ですか?
効率よく仕事を進めていく上で対人関係の良好さは非常に重要です。
リクナビネクストの調査によると、転職者の退職理由のホンネランキングトップ3には人間関係に対する不満が2つもランクインしており、チームを維持する上でも対人関係が重要であることが分かります。
チームリーダーが率先してお互いの信頼関係を醸成し、葛藤を処理していくことが大切です。
マネジメントに関する理論はたくさんあり、シンプルなものから複雑なものまで様々です。
どんな環境や状況にも使える理論というのはなかなかありませんが、まずはこの4つのポイントをチェックリストとして振り返ってみることをお勧めします。