「戦略的」や「差別化」といった言葉はなんとなくかっこよくて、考えた気になってしまいがちですが、実はそこで思考停止して行動に結びつかないという危険をはらんでいます。
会議で使われる「戦略的」
店長会議でこんなシーンはありませんか?
なんか分かったような分からないような…、そしてお店に帰っていつもと変わらない日常が始まります。
戦略的に考えるとはどういうことか
では戦略的に考えるということを、できるだけシンプルに説明していきます。
目的を明確にする
戦略とは「目的を達成するための方針・方策」です。
まずは「顧客を増やしたい」とか「リピート率を上げたい」といった、何を達成したいのかを明確にする必要があります。
根拠を持って仮説を立てる
目的が決まれば、「何をやるのか、何をやらないのか」という、どうやってその目的を達成するのかという仮説を立てます。
仮説には当然根拠が必要です。
「なんとなく」とか「勘で」ではなく、「なぜそれをやるのか?」を答えられるようにしましょう。
具体策を検討する
やるべきことが決まったら、それをどうやって実行するのかという具体策を検討します。
時系列に分けたり、ステップに分けたり、担当者で分けたりと、「いつ、誰が、何をするのか」を明確にしておきます。
事例:日々の業務を戦略的に考える
ではビラ配りを事例に考えてみましょう。
目的
新規顧客を獲得する
仮説
新規限定クーポンを付けたビラを駅前で配ったら新規顧客を獲得できるのではないか
根拠1:競合店に比べて品質は劣っていない
根拠2:当店は競合店よりも駅から遠く発見しにくい
具体策
競合店に入る前に当店の存在を知らせるため、駅の出口から競合店までの間でビラ配りを実施する。
新規限定価格は競合店よりも20%安い価格に設定する。
好感度を高めるため、身だしなみが整っていて笑顔が素敵なアルバイトA君とB君がビラ配りを担当する。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
戦略的に考えられているかどうかは、
「〇〇という目的を達成するために、××という理由で△△をします。その実行の具体策は▢▢です」
と話せるかどうかで判断してみるとよいと思います。