プレゼンや面接など、人前で一方的に話す場面で緊張してしまうという人は多いのではないでしょうか。
私自身も学生時代の就職活動、セミナーでの登壇、結婚式のスピーチ…、起業したら今度は助成金の面接審査、金融機関の融資審査、etc…と多くのプレゼンや面接をしてきましたが、やはり緊張するものです。
そこで私自身が緊張を和らげるために実践していて効果があったテクニックを紹介します。
冒頭の挨拶を堂々と
プレゼンや面接は最初が肝心です。
緊張がバレていると思うと余計に緊張してしまうので、
「こんにちは、〇〇と申します。よろしくお願いいたします」
という冒頭の挨拶だけでも笑顔で胸を張って堂々と言えると、相手が緊張していることを気付いていないと思えて気持ちが落ち着きます。
この部分だけなら覚えることも難しくなく、繰り返し練習するのにも時間がかからないので実践が簡単です。
「えぇ、なんだそんなことか…」と思われる方もいるかもしれませんが、本当に効果的なんです。
トークスクリプトは作らず項目だけ列挙
話す内容を全部文章にして丸暗記するのは最悪のやり方です。
一部分を忘れてしまったらもうそれで頭真っ白になってしまいますし、相手の反応を見ながら「これは話す、これは話さない」という微調整が効きません。
さらに緊張で棒読みのようになってしまっては相手の心に響くプレゼンはできません。
話す内容の項目だけを構造化したメモを記憶しておき、その上で項目ごとにどのような話をするのかを何度か練習します。
これは助成金の面接審査で10分間のプレゼンのために私が作ったメモです。
読みにくいのですがだいた以下のような事が書いてあります。
①起業の経緯について
■事業目的
■起業の動機
②事業の特徴
■ユーザー目線
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■事業者目線
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③事業の状況
■現状
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■課題
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■今後の打ち手
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少し低いトーンでゆっくりと話す
高い声で早口で話すと緊張が伝わってしまう上に、緊張した自分の脳が話すスピードについてこられなくなって言葉がもつれてしまうことがあります。
相手は話を聞きながら理解してメモを取ったりするので、自分では「ゆっくり過ぎるかな?」と感じるくらいでちょうど良かったりします。
多少の間ができても恐れることはありません。
話すことを忘れても、キョロキョロオドオドしたりせず、微笑をたたえ、堂々としたたたずまいでいれば「落ち着いているな」という印象を与えます。
質問してみる
相手を自分のペースに引き込むために、途中で伝わっているか、意味が分かるか、知っているか、問いかけるというのも効果的です。
質問は、相手の聞きたいことを話せているか不安になって焦ってしまうのを防止すると同時に、相手に話してもらうのでその時間は余裕が生まれます。
私は助成金の面接審査の審査員が年配の方だったので、
「LINE@ってご存知ですか?」
という問いかけをして、ご存じでなかったのでその説明も追加したのですが、相手の知らないことを教えてあげているという状況は心理的に優位に立てて緊張が緩和されました。
身振り手振りを交えて話す
体が固まっていると緊張してしまうので、身振り手振りを交えて話すのも気持ちが落ち着きやすいです。
面接官というよりも、目上の知人に対して話しているというイメージです。
いかがでしたでしょうか。
プレゼンや面接は場数がモノを言いますので、テクニックを学んだからと言ってすぐに上手にできるというものではありません。
しかし、ちょっとしたテクニックを知っているだけで、少なくとも緊張して頭の中が真っ白になってしまうという事態を避けられることもあります。
プレゼンテーションの技術を高める本
ロジカル・プレゼンテーション――自分の考えを効果的に伝える戦略コンサルタントの「提案の技術」
いくらテクニックを磨いても、内容をしっかりとしたロジックで作れなくては空っぽのプレゼンになってしまいます。
構造化のメモを作るためのヒントも満載の本です。