店舗ビジネスにとってビラ配りは即効性が高くて有効な集客方法です。
私自身も店舗の現場にいた時やコンサルをやっていた会社でさんざんやりましたし、今でもお店が暇なときは外に出てビラ配りをすることもあります。
ちゃんと配るとビラ配りはとても有効
街でビラを渡されて、それが気持ちの良い配り方だったことはどのくらいあるでしょうか。
私の場合はかなりの確率でなんかちょっとイラっとさせられることが多いです。
ダラダラと喋りながらだったり、やる気のない姿勢だったり、無理やり渡そうとしてきたり…、ちゃんと配っていない人が多い分、しっかりと真面目に配っているとそれだけでお店の好感度が上がります。
お店の地域や規模、業態によって数字は様々になりますが、ちゃんとビラ配りをすると、月に30~50組くらいの新規顧客は獲得できるはずです。
好感度の高いビラ配り実践方法
笑顔かつ低姿勢で相手の顔を見て渡す
ビラ配りはウザがられることも多く、配る方も無表情になりがちですが、笑顔で低姿勢で配ると好感度も高くなり、受け取ってもらえる確率も高まります。
さらに、近づいてくる渡したい相手の顔を見ながら「こんにちは~、お願いしま~す」と言って渡すと、笑顔と相まって拒否しづらくなります。
丁寧に受け取りやすい位置(手の近く)に差し出す
たくさん配りたいがために、急に目の前にビラを突き出してくるビラ配りがいますが、あれは良くないです。
配る枚数が多少少なくなっても、1枚1枚丁寧に顔を見ながら受け取りやすい位置(手の近く)に差し出して配る方が効果的です。
道を聞かれたら親切丁寧に教えてあげる
ビラ配りの姿を見るのはビラを渡された人だけではありません。
毎日その道を通る人たちがその姿を目にしていますので、お店のビラ配りスタッフがどんな印象か無意識的に刷り込まれていきます。
言わばお店の顔です。
「あのお店はいつも親切なスタッフさんがいるね」と思われたら成功です。
通行人の方の邪魔にならないように周りを見ながら配ることも忘れずに。
スタッフにちゃんとビラ配りをさせるためには
やって見せる
昭和の海軍大将山本五十六の言葉に、
「やって見せ、言って聞かせて、させてみて、褒めてやらねば人は動かじ」
という名言があります。
「ちゃんと配ってね」というだけでなく、まずは店長や経営者みずからが実際にビラ配りのやり方を見せることが重要です。
ときどき見に行く
人はサボる生き物です。
「いつ見に来られるか分からない」という緊張感を持たせるために、ときどき、そして突然見に行きましょう。
さぼっていないか監視しに来たという体ではなく、様子を見に来たという感じで行き、そして見に行った時には「頑張ってるね、ビラ配りは大切だからよろしく頼むよ」と、缶コーヒーでもおごってあげましょう。
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人は自分のやったことの結果を知りたいものです。
ビラ配りによってお客様が来店されたら、そのことをビラ配りスタッフに伝えましょう。
来店数を集計してスタッフの見える場所に貼っておくことも効果的です。
私の場合はこんな感じでスタッフ別に売上まで集計して張り出していました。
これに入力すると別シートでグラフになるように作っておき、このグラフを印刷してスタッフの見えるところに張り出します。
ビラに誰が配ったか分かるようにマジックなどで印を付けておき、来店時に回収して伝票と紐づけておいて集計します。
多少手間はかかりますが、それでスタッフがやる気になってビラ配りを頑張ってくれれば効果が手間を上回ります。
まとめ(ビラ配りは重要)
いかがでしたでしょうか。
ビラ配りを重要視している企業は多くあります。
一時代を謳歌した消費者金融武富士は街頭でのビラ配りが強みで、銀行から社長として入社してきた人にも創業者である会長が指導して最初はビラ配りをしたと聞きます。
ネット保険の先駆者ライフネット生命も社長自らがビラ配りに出ていたことが紹介されています。
それだけ重要で効果の高い業務ですので、スタッフにもその重要性を伝えて一緒に取り組んでいきましょう。